【 誰もいない 】 椎菜 :女性、高校生 恋人 :男性、高校生 友人 :女性、高校生 父親 :男性、中年 近所の母 :女性、若い母 近所の子 :子供、男の子 ニュースアナウンサー :男性or女性、 先生 :男性、若い (全体が静かな感じで。) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 椎菜「・・・・誰もいない」 友人「ニュースで言ってたけど、全員移住だって。」 椎菜「・・・・うん」 友人「・・・・向こうも楽しけりゃいいね。」 ニュース「基本感情は一度白紙に戻される可能性があります。」 父親「・・・・椎菜は父さんといて楽しかったか?」 椎菜「・・・・・父さんってあまり自分を出すタイプじゃなかったから、かえってよかったのかも」 父親「・・ん?あぁ・・・・。」 近所の子「ママ、お引越しってイツなの?」 近所の母「明日の夜よ。朝起きたら、もう向こうね・・・。」 近所の子「泣いてるの?」 近所の母「大丈夫、向こういってもママはママ」 恋人「・・・椎菜は感情を持ちすぎたんだ・・・。」 椎菜「見て、ここからの眺めって最高だと思わない。」(明るい感じ) 恋人「ええ〜、そうか?普通だよ普通。」(明るい感じ) 椎菜「普通、いいよいいよ〜。普通〜普通〜」(歌ってる感じ) 恋人「だから、誰よりも傷つく」 恋人「迎えにゆくから・・・・」 椎菜「え?」 友人「椎菜はこの街が好きだったよね。・・・でも、愛着がありすぎると置いてけぼりになるんだって・・・。それつらいよね。」 先生「僕らは何度リセットされてきたんだろう?でも今の自分を疑うな・・・・。僕らはここにいたんだ、ここに・・・・。」 椎菜「物心ついたのは何時だったのかな?・・・・そんなに前でもなかった気がする。    気が付いたら人がいて、気が付いたら街があって、色んなモノがあって、暮らしがはじまって・・・・・・・・・。     私はただ、いつも寂しくて・・・・・・。振り向いてもらいたくて・・・・、それだから・・・・・・・。」 恋人「やっぱり君が最後だったね・・・・・迎えに来た。」 椎菜「・・・・誰?」 恋人「以前の姿に戻ろう・・・。その方が移動は楽だよ・・」 恋人「もう、ここには誰もいない。他のAAは次のサーバーに移ったんだ。行けるよね?」 椎菜「・・・・うん」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・